レザーとシザーのことあれこれ。カットの違いとは?
箕面駅前美容室ファインモーグル宮島です。
ちょっと期間が空いていたお客さんが来られて「前回、どうしても時間がなくて、出先のついでに他のところでカットしちゃったのよ~」なんて会話で始まったのですが、そのあと「そこの美容室ってレザーカットだったのよ!」みたいな話になりました。
あっ、レザーってこれです。
若い人はご存知ないかもしれませんが、むかしむかしの美容室ではハサミでカットするよりレザー、いわゆるカミソリでカットするのが主流だったのですよ。
そのころ美容師さんたちはレザー(カミソリ)でカットしていたのですが、1970年代ヴィダル・サスーンってハサミ(シザー)でカットする人の登場により日本でも取り入れられるようになって、今度はほとんどがカットをハサミ(シザー)を使うようになったのです。
で、現在は?っていうと、美容師さんは皆さん併用して使っているんではないかと思います。わたくしもそうです。ちなみに併用は一人のカットに使い分けることがあります。この部分はレザーでこの部分はシザーみたいな感じ。シザーだけでカットすることはありますが、レザーだけでカットすることはあまりありません。わたくしのカットはそんな感じ。
今日来られたマダムは、「レザーカット=古い」見たいな印象を持たれていたみたいなので、冒頭のような会話になったと思うんですが、今言ったように、現在はその「ヘアスタイル」「出したい雰囲気」によって使い分けるんではないかな?と思います。
レザーは髪が傷む?
レザーは髪が傷むのでは?と聞かれたり、思っている人がいるのですが、基本的にそんなことはないと思います。使い方が悪かったり、替え刃を頻繁に変えなかったりは確かに傷みの元かと思いますが、ハサミで切るのもレザーも変わりがないっていうのが多くの美容師さんの意見かと思います。
レザーカットで髪が傷むと噂されるのは、使う剃刀の切れ味が悪かったことが原因だと考えられます。
基本的に十分な技術があり、剃刀の切れ味が良ければ髪への負担はほとんどありません。
レザーは時間短縮?
レザーを使うとハサミよりスピーディーなカットってイメージを持つ人もいます、シャシャシャって感じで。場合によっては、忙しいときの時間短縮にレザーを使ってカットをする。今日、私はレザーで切られたから、早くするために手抜かれたんだ~!なんて考える人もいるってヤフー知恵袋みたら書いてましたけど、ホンマかいな・・ww
個人的見解ですが、レザーを時間短縮で使うって美容師はいないと思いますよ、たぶん。
レザーとシザーの違い
最初にわたくしレザーもシザーも併用して使っていると書きましたが、そのわけはデザインを考えるからです。
- レザー カットのラインが「切りました!」って感じではなく自然な感じ
- シザー カットのラインが綺麗にそろう
レザーとシザーでは毛先(切り口)の感じが全然違うので、レザーの感じが出したかったらそれを使うし、シザーももちろんそうです。時間のことなんて考えたことはありません。
カットされる際、レザーかシザーかは、担当美容師さんにお任せになるのが基本だと思いますが、どちらを使うか?どの部分にどう使うかは、考えてのことだと思うので、任せておいた方が上手くいくはずです。
ただ、余程レザーに抵抗がある場合は「使わないで」っていえば美容師さんはNOとは言いませんが、レザーで表現したいところなのにそれを使わないわけですから、多少の制限があるのは理解しましょう。