箕面駅前美容室ファインモーグル宮島康記のブログ

美容師友達に「サービスするからカットさせて~」がダメな理由

   

箕面美容室ファインモーグル宮島です。

先日こんなブログを書きまして・・。

友達や家族など一般の人にカットしてもらうとこうなる件

美容師でない一般の人に髪を切ってもらうってこういうことですよって話だったのですが、では一般の人ではなく美容師のお友達だったら・・、という話。もちろん美容師さんですから上手にカットしてくれるはずなわけですが・・。

美容師の友達に髪を切ってもらうこと

もちろんわたくしにも友達がたくさん店に来てカットやカラーしてくれます。うれしい限り(^^)

ただ、そこにはちゃんとしたルールが必要でして、自分自身で決めています。

基本割引などはしませんし、もし場合によってすることがないわけでもないでのすが、それにもキチっとしたルールを自分で決めています。「この場合はこう」って感じでね。もちろんそれをきっちり守ることが大事と思っています。ダメなものはダメを貫く。

友達だからといって何も深く考えず、あいまいにしていると人はいつしか「当たり前」と感じるようになり、やってもらって当然と考えられてしまうのはとても怖いことだと思うのがその理由。

ちなみにですが、「当たり前」の反対語は「ありがとう」だそうです。人が”やってもらって当たり前”という気持ちでサービスを受けているとしたら、”ありがとう”という気持ちがないんだなってわたしは思っています。

お客さん側から見た”美容師友達”に髪を切ってもらうこと

いつもご来店頂いている常連さんがあるときから来られなくなり、けっこう期間が空いてひょっこり顔出されると「友達の美容師さんにモデル頼まれちゃって・・」「切らせて~とか言われて・・」みたいなことはそれなりにあるのです。

まぁ、それで双方が問題なければOKなのですが、多くのお客さんはそんなことはないと思います。帰ってきてくれるお客さんには共通の失敗があります。

それは「美容師側から切らせてくれと頼んでいること」です。

ハッキリ言って、美容師側から頼まれるのはリスクがかなり大きいので注意が必要です。わたしも直接友達に頼むことはありませんし、スタッフにもその辺は注意します。あくまでサービスを受けるお客さん側からのアプローチがっていうのはね。

理由を簡単に書いてみましょう。美容師さんは自分から「カットに来て!」頼むと、その人にサービスをしないといけないと思うはずです。これがひとつのネック。

まず、例として「技術がうまい(自分に合う)&友達だから割引してもらえる」ケース。

これ最初のほうはいいんだけど、お客さんの側はだんだんそれが当たり前に感じるようになってきて、それを美容師側が嫌がるんですよね、カットしてもらう側はラッキーだけど。美容師側からすると、最初頼んだのはこっちだけど、割引して割に合わないから本音はもうその友達には来てほしくない!そう感じるようになるのです。

当たり前と感じるとドンドンサービスの要求が激しくなるってこともありがちですし、それに対し美容師側のクオリティーも下がる可能性が高くなります、今さら割引しないとも言えないし・・的な。最終的にはギクシャクしてしまいます・・。

次は逆に「技術はヘタ(自分に合わない)だけど割引してもらえる」ケース。気持ちは嬉しいんだけど、お客さん側はそんなに仕上がり的に嬉しいこともなく、それならちゃんとお金払って別のところへ行きたい願望が強くなります。いくらサービスしてもらえるとはいえ結果満足できません。

ではついでに「技術はヘタ(自分に合わない)だけどお金などはちゃんとしている」ケース

これもいくら美容師さんが友達だからって行きたくなくなりますよね。今度また「カットさせて~」なんて言われたらどうしよう・・。みたいな感じ。そーっと逃げる理由を考えるようになるww

というわけで、いくら友達でも「技術が上手くて(自分に合う)お金のやり取りもキチっとしている」が結局選ばれるようになり、それ以外なら先ほど書いたように元々自分が通っていた美容室に戻っていくわけですが、どちらにしても友達の美容師から「カットさせて~」は禁物で、友達でもそうでなくても自分から、この人に!とかこの美容室で!とかそう思っていくのがおススメです。

いくら美容師が友達でもそこはビジネス。キチっとしないと関係崩れることもあるのです。

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