効率のいい美容師の技術の練習法
箕面美容室ファインモーグル宮島です。
練習はしているのに、なかなか技術が上達しない!って、美容師を目指す人に多い悩みかもしれません。いや、美容師だけでなく色んな世界でそういうことがあると思います。
かくゆう、うちのスタッフもそのように思っている(はず)かと思うので、今日はどのように練習すれば効率が良く上達が早いのか?わたしなりの上達法を書こうと思います。
時間を多く使うよりも目標とプロセスが大切
美容室って夜遅くまで電気が付いていて、営業後もひたすら技術の練習をしているイメージがあります。
もちろん計画性があってその上で多くの時間を使っているなら問題ないと思いますが、指示された練習内容に対して考えることもなくやみくもに繰り返し型の練習をしているだけでは貴重な時間ももったいないし効率が悪いと言えます。
「何時間練習したか」ではなく「練習でのどういう収穫が目標なのか」をよく考え、その達成のためにどういうプロセスが必要なのかを考えていく必要があると思います。時間に基づいた目標ではなく、結果に基づいた目標が大切です。
例えばパーマを巻く練習。一般的には、それなりに仕上がりのクオリティーを求められ、20分で60本のロッドを巻くというのがひとつの目標とされています。上達にあたってもちろん繰り返し巻く練習も必要ですが、時間がかかるのならどういう無駄な動きがあってそれを減らすためにどう考え練習するとか、下手な仕上がりならどういう動作でそれが綺麗になっていくのかとか、そういうことをひとつひとつ分析し、解決していくことが重要なのです。
目標を達成するために何が問題なのか?よく分析することが必要ですし、場合によって上司や先輩に助けを求めることも大切です。
「なぜできない?練習だー!」ではなく「なぜできない?よく考えよう&聞いてみよう!」です。
繰り返し型練習のデメリット
目標を立て、それを達成するために問題点を分析修正していくことが大切ですが、繰り返し練習も基本的に必要です。ただ、デメリットがあります。
- 時間の無駄の可能性
- 考えることの必要性をどんどん忘れる
- 練習のための練習になる
- 上達しようと練習しているのに変なクセが付く可能性
- モチベーションの低下
考えなく繰り返し練習をするとこういったことがおこりやすいので、ならないように注意しながら繰り返し練習をするようにして下さいね。
時間を無駄に使っていないか?考えることをクセづけているか?誰のなんのための練習なのか?練習しているから勝手に上達していると思い込んでいないか?楽しくやれているか?よく考えてみてください。
「真似してやってみる」の方法
美容の世界でも「先輩の技術を見て盗め!」というのがあります。上司や先輩から「よく見ておきなさい」ってほとんどの見習い美容師は言われているかと思いますが、その見方も重要です。
コツは「思考と意図」を真似してみる。ということです。
例えば、「先輩はなぜその道具を使っているのか?」みたいなのもひとつ。先輩の技術をただ単に真似るだけでも勉強になることもありますが、もっと効率を求めるならその先輩が何を考え、なぜそのような行動をとるのか?細かいところまで分析し、そこから真似てみるといいと思います。
「徹底的に見て真似てみる」は「思考と意図を探る」ということがプラスされることが重要で、頭を使った行動が必要になりますね。
効率のいい上達法まとめ
技術が上手くなりたければそれなりの練習時間も必要ですが、
目標を明確に立てそれに向かってプロセスをしっかり分析改善していくことも必要です。
諸先輩はそれを一言「頭使え!」「考えろ!」で片づけてしまいますが、今日書いたようなことが必要なんだよ。ってことです。
最近はYouTubeを見れば自分が目標としている技術解説をしてくれている動画もたくさんありますし、先輩の技術の動画をスマホなどで取らせてもらえば穴が開くほどみることができます。そこから思考と意図を見つけ出し(聞いてもOK)練習を繰り返していけば効率のいい技術習得が出来るかと思います。
時間を無駄にすることなく頑張って技術習得して下さいね。