おばちゃんパーマのことをちょっと深く考えてみる
新規のお客様にパーマをさせて頂くとき、(今回の対象はちょっと年配のいわゆるおばちゃんパーマですww)細かいパーマの当て具合の好みがイマイチ分らないときがあります。
ちょっときついくらいがいいのか、それともゆる~い感じがいいのか・・。ビミョーなとこなんですけど・・。
昨年末くらいに初めてパーマをさせてもらった方が、また先日いらっしゃって「前回のパーマよりもう少し・・・」っておっしゃったので、改めてそう思ったのです。
僕がこの美容の世界に入った20年くらい前は、奈良の大仏さんが「わしのマネしとるんかいっ!」っていうくらいグリグリのきついパーマの奥様方も多く、「強く当てとかな損」みたいに考える人もそれなりいたような気がします。
「つまようじかっ!」といわんばかりの細いロットを「これでもかっ!」ってくらいの本数巻いていくんですよ。ありゃ大変だった・・(笑)
で、時代は変わり、パーマをきつくあてるって人はいるにはいるけどだいぶ減り、今はゆるくあてるって人が多くなりました。
そもそもなぜおばちゃんパーマなの??
ちょっと話は逸れますが、そもそもなぜおばちゃんは同じようなパーマにするのか?
髪をある程度短くショートカットにし、パーマをするっていうのは髪のボリュームがほしいって考える人が多いからだと思います。
髪の老化に伴って、ハリコシがなくなり細くもなってきます。そうすると髪がペチャっとなって何となくみすぼらしく感じてしまう・・。
ロングにすれば、それはそれで年齢髪によってサラサラ感はなく、こちらも「手入れしてないの??」みたいな感じになる・・。
だから、選択肢としてああいったパーマスタイルをしていくのが自然なのです。
で、話戻ってパーマのかかり具合のことですが、どちらにもメリットとデメリットがあります。
きついパーマのメリットは「パーマが長持ちする」「取れたりする心配がない」「それなりにボリュームも出る」なのですが、逆にデメリットは「家でうまくパーマスタイルをコントロール出来ず、ブローが難しい」ってこと。
昔はきついパーマをあてている人が多かったので、スタイリングが難しくてブローが上手くいっていなくても、同じスタイルの人も多かったからあんまり違和感なかったように思います。赤信号みんなで渡れば怖くない的な・・ww
だから、まぁそれでええかって感じがあったけど、今はそういうわけにはいかず、ちゃんと綺麗にスタイリング、ブローがそれなりにできているようにしなければならなくなった。
だから、ゆるいパーマの「パーマが取れやすく、持ちが悪い」ってデメリットを分かっていても「スタイリングがしやすい」「ブローが簡単」なメリットを選ぶようになったんだと思います。
いつもイメージは「手ぐしだけで綺麗にまとまる」を優先的に考えてゆるめのパーマをしていこうと考えるわたくしですが、お客様の好みとか、考え方とかいろんな要素を考慮すると、まぁ冒頭の話は何年経っても難しいなぁと痛感したって出来事でしたのですよ。
大きなお世話かとは思いますが、ちょっときつめのパーマをあてているって年配の方が周りにいる場合、ちょっとおしゃれにするなら「パーマはもう少し緩めの方がいいよ」っていってあげても良いかと思います。
ホントに大きなお世話かもですが・・ww