美容師は時間を使ってお金をいただいているのである
箕面駅前美容室ファインモーグル宮島です。
ここ先日の話題で、なんとなくこのニュースが気になりまして・・・。
お笑いコンビ「クワバタオハラ」のくわばたりえ(41)が、8日に放送されたTBS系「好きか嫌いか言う時間」に出演。医師の発言を猛批判したことに疑問の声があがっている。
この日は「病院の言い分VS患者のクレーム」というテーマで、医療の最前線で奮闘する関係者たちとゲストが熱い議論を交わした。
その中で「治らないなら治療費を返せ」という、患者側のクレームを紹介。これについてゲストの大竹真一郎医師は「医者と患者さんの契約は必ずよくするというものではない。最善を尽くして診療にあたるというのが契約」と解説した。
くわばたが「『100%治せるわけではない』と病院がそれを言ったらアカンちゃうんかな」とかみつくと大竹医師は「病気に絶対に誰でも治せるものなんてないんです」と反論した。
残念ながらテレビは見ておりません・・。見たかったなぁ・・。それにしても「治らないなら治療費返せ」って、そんなこと言う人いるんや~なんて驚きから、このニュースにちょっと見いってしましました。
このニュースの主役「くわばたりえ」に関して、医師の意見に対して反論する人がいなくては番組が面白くなくなるっていうのは分からなくもないですが、もしそのために言わされているならちょっとかわいそうとも思うし、本心から反論しているならこの人どうなんかなぁなんて思ったりもします。
MCの坂上忍(49)が「それは当たり前だと思うよ」と医師に加勢するが、収まらないくわばたは「(絶対は)ないかもしれへんけど、(言葉として)『一生懸命がんばります』みたいな…」と医師からの“誠意”を望んだ。
大竹医師はうなずきながらも「100%尽くしますは言えます。100%治す、結果を問われると、これは無理ですよ」と最後まで主張を曲げなかった。
放送後、ネット上ではくわばたの主張に対して様々な声が上がった。
「医師の意見が普通だと思うけど」「治したくなくて言ってるわけじゃない」「根っからのクレーマー気質なんだろうな…」「芸人は100%人を笑わせられんの?」
中には「ディレクターの要請で本人の意思ではない事を言わされてる場合もあるから」と擁護する声もあったが、くわばたの発言を疑問視する声が続出した。
コメントには、「じゃあ芸人は100%笑わせれるのか!」みたいな意見も出ていました。確かに舞台観にいって「おもんなかったから金かえせ!」って言ったところで返してもらえるわけはないですわな。
自分の仕事「美容師」に置き換えてみた
美容師という仕事もちょっと似たとこあると思ったんですよ。僕らも100%全力は尽くします。「綺麗にしよう」「可愛くしよう」そう思って毎日お客さんと接しています。ただ、上記の例と一緒で、100%お客さんの希望通りになるかといえばそうでもない・・。
思ったスタイルにならなかったり、思った髪色にならなかったり。髪を傷ませないように努力しても、なかなか思い通りにいかなかったり・・。カウンセリングの時点でちょっと希望には添えないっていう場合もあるし、実際施術してみて、本人がイメージと違うって思う場合もあったりもします。
病気の場合、万が一治らない病気もあるってことが分かる人は多いと思いますが、ヘアスタイルの場合美容師に頼めばなんでもできちゃうって思っている人もそれなりにいるんじゃないかなぁなんて思います。美容も医療と同様で、できることとどうにもならないこととある。
対価は時間である
個人的見解になるかもしれませんが、お医者さんにしても僕ら美容師にしても、相手に対して真剣に要望を達成しようとして時間かけているから対価が発生するのだと思っています。もちろん満足いってもらうために準備にも時間かけて勉強もして練習もしてね。なんで対価は時間。
たまに「カットって材料費とか原価とかかからないからいいですね」なんて言われたりしますが、原価かけずにお金もらうためにけっこうなコストと時間かけて勉強したんだよ!って言いたくなります、まぁあんまり言わないけど・・ww
まぁ、職種、業種、時と場合にもよるのでしょうけど、人に時間かけてもらったら対価が発生する。こう思って間違いないのではないでしょうかね。