なぜ「前上がりボブ」とあまり聞かないのか答えてみよう
箕面美容室ファインモーグル宮島です。
ボブスタイルで「前下がりボブ」というのを希望する人もたくさんいます。文字通り前に行くほど下がっているボブのことをいい、具体的に言うと襟足(後ろ)の髪よりサイドの髪のほうが長く角度が付いているボブのことを言います。
こんな感じのスタイル
ボブでもいろんな形がありますが、前下がりボブはけっこう人気。
で、前下がりボブが人気なら前上がりボブだってそれなりに人気なんじゃないの??と思ったはいいけど・・・。よく考えたら「前下がりボブ」は聞いても「前上がりボブ」なんて言葉あんまり聞きません・・。
なぜ前上がりボブとあまり言わないのか
前上がりは襟足の長さに対してサイドが短くなっていくことです。ちょっと分りにくいけどこんな感じ。
これまずひとつ「前上がりボブ」は「マッシュルーム」とほぼほぼ近いスタイルになりまして、マッシュルームスタイルとは言っても前上がりボブとは言わない。それがまずひとつ大きな理由です。
で、前上がりのカットは基本スッキリと軽いイメージのスタイルを作ることに適しているのに対して、ボブはその逆の重いイメージのスタイル。なので基本的に前上がりとボブの相性が良くないのです。前上がりに切る場合はレイヤーでだんを入れていき、場合によっては髪の量もすいたりして、髪全体を軽くしていくのが多くあるパターンです。例えばあなたの近くにいるショートヘアの人は前上がりに切ってだんを入れることによって形ができています。
そのだんを入れないとすると前上がりボブ、いわゆるマッシュルームカット。もちろんダメなわけではありませんが、マッシュルームカットはちょっと個性的なスタイルとなるので、一般的に身近なスタイルではありません。
というわけで、
前上がりボブは、
- 前上がりに切るならだんを入れるのが一般的
- ボブに切るなら前上がりに切らないほうが基本的には好まれる
ので、あまり使わないのだと思います。後さっきも書きましたが、「前上がりボブ」は「マッシュルーム」と呼ぶこともありますので、そういう意味でもあまり前上がりボブとは言わないのでしょうね。