美容師という仕事は元手がかからないとお思いのあなたへ
箕面駅前美容室ファインモーグル宮島です。
「美容師さんのお仕事は元手がかからなくって良いわね」なんて言われることがたま~にあります。美容師さんなら一度くらいは言われたことのある言葉ではないでしょうかね。今日は美容師の元手って?って話をしたいと思います。
カットにかかる金額的なコストはほとんどゼロ
実際美容室でシャンプーやトリートメントなどの店販商品を売るとなるとその商品の仕入れ値として、ものによりますが半額から7割くらいの金額がかかり、それを問屋さんに支払わなくてはなりません。なので儲けは少ないもので3割程度・・。
それに比べて例えばカットの場合だと、かかる消耗品といえば「一人分のスタイリング剤」「ドライヤーの電気代」「切った髪を流すためのお湯代」くらいなもんでしょうか?まぁほとんどゼロといってもいいくらいのコストです。
パーマやカラーの金額的なコストも皆さんが「こんなもんか?」って思う額です、だと思う。まぁここでは控えますが、もしかしたら教えてくれるかもしれませんので、担当美容師さんに聞いて下さいマシ。
ですので、この辺が何となく「丸儲け」なんて思われるところでしょうか?
コストは金銭だけとは限らない
で、冒頭書いた「美容師さんのお仕事は元手がかからなくって良いわね」対してですが、確かに金銭的なコストはかかりませんが、時間的なコストはかけています。
商品を販売するのには仕入れという金銭的なコストは発生しますが、その代わり時間のコストは少しです。レジするだけならほとんど時間がかかりませんし、経験の浅いスタッフでもできます。
でも、カットにはご存知の通りある程度の時間がかかりますので、それなりの金額を頂けるのは時間的コストの分だと思っています。さらにもっと根本的なことをいえば、美容師がカットを覚えるのにはたくさんのウィッグ(練習用の人形ね)と莫大な時間がかかります。もちろんウィッグはタダだはありません・・。
美容師として、スタイリストとしてお客さんに満足してもらえるのには、そうなるために莫大な時間のコストがかかっていることを理解していただけたらと思います。
時間のコストを理解することはとても大切
見返りなく人のお金を取るということは誰でも気が引けるんじゃないかなと思いますが、人の時間を奪うことに抵抗がない人ってそれなりにいるような気がします。
もちろん本人の了承というか、「好きでやっている」のならなんら問題ありませんが、相手が望まないのにも関わらず、「これやっといて~」なんていって相手の時間を使うのには注意が必要なのだと思います。
お金ならまた稼げばなんとかなりますが、過ぎた時間はもうどうやっても戻ってきませんからね。
美容師は時間を使った技術でサービスを売っているのだ!
話が少しそれた気がしますが、なんせ美容師は金銭的なコストではなく時間的なコストをかけているのだよってことを理解いただけたらと思いますし、「元手は?」と言われるのならそういったものが元手であると考えています。