スタイリストになりたての美容師がもう一つ殻を破るためにするべきこと
スタイリストになりたての美容師さんって、お客さんに対してなかなか自分の主張がないというかできないというか、こうするといいよってことが言い出せないというか、自分の意見を持つ余裕がないって印象があります。
カウンセリングでお客さんのオーダーすることに対してちゃんとできるようにしようっていうのは当然で理解できますが、それだけではまだまだ足りません。
美容室に来るお客さんは「ここはこうして欲しいんだけど」っていくつかの主張はあると思うんです。ただ”いくつか”って人がほとんど。これってそのお客さんが気にしている点であって、その他のことはお客さんは気にしていないというか分かっていないことが多いのです。
例えば
お客さん「こういう風にしてほしいんだけど」
新人スタイリスト「分りました。」
お客さん「ここは気になる部分だからこんな感じでスッキリさせてね。」
新人スタイリスト「分りました。」「それではここはどうしましょう??」
お客さん「う~ん。お任せするわ」
新人スタイリスト「・・・・・分りました・・。」
こんな感じです。美容室にくるお客さんは自分の気になる部分にはちゃんとした主張がありますが、それ以外は分からないことがほとんどなので、そういう場面になると「お任せ」になる場合が多い。お客さんからしたら分からなことは任せておけばいいって自然な流れです。
で、冒頭にも書きましたが、スタイリストになりたてって美容師さんはこの辺がすごく弱い。
解決法
そういうことを意識しながら、やはり先輩美容師のカウンセリングの対応をしっかり見ておかないといけませんね。お客さんのオーダーをしっかり聞いているときと、自分のおすすめを提供しているときとのバランスがうまいんじゃないかな、先輩は。
「襟足はスッキリしている方が絶対バランスいいですよ~」とか「ちょっと気分を変えてアッシュ系でいってみましょうか~」とか。
で、そんなことをしっかり言えるようになるにはそのお客さんに対して色んなスタイルやカラーの色なんかをしっかり考えてイメージを作っていくしかありません。
「この人ショートの方が似合うのに」とか「ボブの方がいいのにな~」とか。
しっかりお客さんや回りの人を見たときに、その人がスタイルチェンジするんならこうするといいんじゃないかな。見たいなこと考えるクセを付けましょう~。
そうしているうちに、自分からお客さんをこういう風にしてみたいな。みたいな感覚になるはずです。結果美容師としての仕事がどんどん楽しくなってくるんじゃないかな~。
お客さんが喜んでくれて「また来るね」って言ってくれる=すべてお客さんの言う通りに出来たからではありません。
もちろんそれでOKのお客さんもいるけどそうじゃない人だっている。
こうすればこのお客さんは絶対綺麗だ!こうするほうがカッコいい!
そう考えて提案するってこともお客さんの満足度を上げ、自分も成長することが出来るのですよ。