着物を着るとき髪を伸ばさないといけないの？？
箕面美容室ファインモーグル宮島です。
よくある相談に、
「結婚式に出席する予定があって、着物を着るんだけど髪を伸ばさないといけないの？？」というのがあります。
今日はそんなことを解説しようと思います。
まずはしっかり方針を決めよう
「着物＝アップスタイル」と思いがちですが、そんなことはありません。ショートスタイルで着物を着てはいけない！なんてことはありませんし、髪をアップできる長さならアップのするのが一般的ではありますが、特に決まりはありません。
ちなみに着物を着るとき長い髪をアップにまとめるのはその昔から「うなじが綺麗に見える」と「着物が汚れない」のが主な理由です。
まず、着物を着るその日のヘアスタイルはどうしたいのかを考え、早めに決断することが必要です。
それでショートやミディアムでアップスタイルにはしないと決めたのなら気にしなくてカットすればいいし、もしその日にアップスタイルにしてみたいのなら場合によって頑張って伸ばすようにしてみましょう。
襟足５㎝あれば大丈夫
早めに決断を！と書きましたが着物を着る当日アップスタイルにするかしないかなかなか決断できないケースもあります。そんなときは無難に髪をアップできる長さまで伸ばそうと考えがちになりますが、ある程度ならカットしても大丈夫です。
こちらの写真、今年３月の卒業シーズンにアップと着付をお手伝いさせて頂いた時の写真ですが、こちらのお客様、襟足の長さが３㎝から４㎝くらいでアップを希望。わたくしこのとき、「アップにした」というより、「無理やりアップに見えるようにした」という感覚でｗｗ、
まぁ何が言いたいかと言うと「ある程度短くても襟足５㎝くらいとトップの長さがそこそこ（ボブが望ましい）あればアップにする（見せる）ことも可能だということです。なのでそれくらいならカットしてもOKで、頑張って伸ばす必要もありません。
長すぎるのも禁物
アップするのに長ければ長い方がいいと考える人も少なくありませんが、それは違います。長いと毛先の行き場がどんどん広がり、まとめた部分が必要以上にモワモワになって、理想とするスタイルと異なるといったことも起こります。実際こういう例はけっこう多く、写真見せて「こんな感じにして下さい」と言われても、長すぎて雰囲気が出ないってケースはよくあることです。
アップする理想的な長さとして「鎖骨から胸くらいまでの長さ」があれば希望するアップスタイルのほとんどはできるはずですので、それ以上長いといった場合はカットしても問題ありません。毛量も普通にしていればOKで、「髪をすかないておこう」とかそういうことは考えなくてもいいと思います。
というわけで話をまとめると、
- 伸ばすかどうかよりどういうスタイルにするかをよく考える
- 襟足５㎝とトップの長さがある程度あればアップは出来る
- 長すぎるのもアップしずらい
と覚えておきましょう～！