箕面駅前美容室ファインモーグル宮島康記のブログ

理美容師の試験資格改革の話を読んでみて

   

windows-1929221_1920箕面駅前美容室ファインモーグル宮島です。

ホントに今年もあとわずか。今日もリミッター外してフル回転でござんした。サロンワークは明日まででごわす。よろしくどうぞ。

ところで、この年の瀬に僕たちにとってとても興味深いニュースが飛び込んできました。

理容師と美容師の「バカの壁」 試験・資格改革でようやく撤廃へ

髪を切ったり整えたり…。見た目にはどちらも同じような職業である理容師と美容師。しかしそこには高くて厚い“壁”がある。つい最近まで、男性客は美容院で散髪だけのサービスを受けることは認められないという厚生労働省の通知もあった。理容師と美容師は片方の資格しか持っていない場合、一緒の店で働くこともできない。厚生労働省はようやく、理・美容師の教科課程と国家試験の見直しを決めた。(社会部 天野健作)

美容師も理容師もお客さんからしたら「何が違うの??」と思うかもしれませんね。カミソリ使えるかそうでないかの差みたいな・・。

実際、男性を中心にカットしている理容師さんと、女性のカットを主に行う美容師とでは理論も手法も雰囲気自体も違うと思います。ただ、同じ美容師同士だってドライカット(髪が乾いたまま切る)が得意な人だったり、レザー(カミソリ)を使って切る人だったり様々。だから理容室だからどうとか、美容室だからとか今の時代にはまったく理にかなったものではないと、少なくともわたくしはそう思っております。みんな個性を持ってやっているんだと。

以前このブログにも書きましたが、つい最近まで男性が美容室でカットだけをしてはいけないって法律があったのですよ・・。笑い話にもなりません・・笑うけどww

「美容室で男性カット」やっと解禁?! 40年前の通知、実態に合わせ見直しへ

 美容師は男性にカットだけのサービスを行ってはならない。理容師は女性にパーマを行ってはならない-。約40年前に厚生労働省(旧厚生省)が通知したこんなルールが緩和されることになった。美容師と理容師が同じ店舗で働けない規制も一部緩和へ向かう。政府の規制改革会議が「実情にそぐわない」と答申し、6月30日に閣議決定された。形骸化したルールが実態やニーズに合わせて見直されることになる。(高橋裕子)

まぁ、ようやくと言いますかなんというか・・。いろんなところで男女平等なんて謳っているんですけどね、理容室と美容室には現代に全くそぐわない決まり事が多々あるのですよ、残念ながら・・。例えば美容師と理容師が結婚して一つのお店で働くってことだってずいぶん???な決まりがあります。下記引用ですが、確かに「バカの壁」・・。

「設備や器具も一緒に使えない。同じ店なのにまさにバカの壁。こんな規制をしているのは日本だけだ」
 美容師の妻を持つ東京都狛江市の理容師はそう嘆く。この店では、理容と美容の店を1つの敷地で開業するため、店には2つのドアを設け、店の真ん中に敷居で美容と理容を明確に分けるよう指導された。理容師と美容師はそれぞれ別の国家資格で、両方の資格を持っていなければ、一緒の店で働けないきまりだからだ。

で、今年の4月からお店の従業員全員が理容師と美容師の免許を取得していれば、兼業を認めるってことになったんですけど、美容師免許取るだけでも多大の時間とお金がかかるのに、さらにまた時間とお金をかけろっていうのかいな・・。両方の資格持ってる人って美理容師全体の1.7%しかいないのにそんなお店なかなかないと思いますよ。

 厚労省は今年4月からようやく、全ての従業員が理容師と美容師の両方の資格を持っている場合にのみ、兼業を認めた。
 ただ両資格とも、養成施設で2年以上(通信は3年以上)の課程を履修して国家試験を受けなければならず、2つの資格を取るとなると最低4年必要になる。このため、両方の資格を持つ人は理・美容師全体の1・7%(約1万2千人)にとどまっている。

そんなわけで、今日読んだこの産経のニュース。結局なにが書いてあるかってまとめると、免許取得に関して、より実践に必要なものの時間を増やし、いらないものは出来るだけ省く。それと、その両方の免許を取得する場合は時間の短縮を検討しますってこと。

 今回の厚労省の見直しではまず、これまでの履修課目全体の中で、必要性が疑問視されていた「物理」や「人体の構造及び機能」などの課目を修正し、実習により重点を置いた構成にする。
 その上で、どちらかの資格を持っている場合には、理・美容師に共通の「衛生管理」や「運営管理」などの課目を免除し、合計約1千時間の履修を短縮する。厚労省は「利用者のニーズに合わせて見直した」と説明する。
 かつて理髪店は男性、美容院は女性が行くものとされていたが、散髪で美容院を利用する男性も多くなった。理・美容の“垣根”を低くすることで、美容院では女性への顔そりサービスを広げたり、閉鎖が相次ぎ市場が縮小傾向にある理髪店離れの食い止めも狙う。

確かに、そうしてもらえれば理美容両方の免許を持つ人増えると思うし、兼業できるお店が増えると美容室だけど顔そり、理容室だけどマツエクができるみたいにいろいろメニューも増える可能性があるので、お客さんにとっては大きなメリットになるかもね。昔のように理容室=男性、美容室=女性みたいなのはちょっと無理があると思う・・。

まぁ、先のことなのでどうなるかよく分からないけど、美理容師とお客さんがいい想いすることができるなら大歓迎です。そして美理容師を目指す人もどんどん増えてほしいのが、わたくしの個人的な希望でもありますのよん。

ということで、冒頭にも書きましたが、明日が今年のラスト営業。頑張りますが、その前に今日は恒例の同窓会(^^)

 

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